日本経済の復調とともに、産業界から大学に対しては海外で活躍できるグローバル人材の育成を求める声が強まっている。各大学ともに語学力アップのためのプログラムや、留学支援など様々な施策を打ち出しているが、単に「英語が話せる」「留学経験がある」ことがグローバルなのだろうか。ビジネスで、海外の人と交渉したり、コミュニケーションをとるために必要なのは、高性能・翻訳マシーン的能力だけではないはずだ。 明治維新の直後は、西欧の先進国に追いつけ追い越せの機運が高まり、欧化万能の風潮が支配的だった。そんな中、日本古来の伝統・文化の価値を正しく評価し、西欧の模倣ではない自国の文化を大切にしようとの観点から設立された