「エンジニアが幸せに働ける社会をつくる」
同社は教育サービスのほかにも、企業と学生のマッチング事業も展開している。こちらは、先に挙げた学生団体HAITの参加者を選抜してAI_STANDARDの一部を無償で提供し、学び終わった学生を企業に紹介するというもの。インターン生はAI関連のベンチャーなどを中心に25社前後の開発現場で受け入れられており、インターンの経験を通じて新卒採用されたケースもあるという。鶴岡CTOは「送り出した学生は、企業からかなり高い評価をいただいている」と胸を張る。
石井CEOは、「現在、能力と意欲にあふれた若手エンジニアをうまく活用できる企業は、残念ながら少ない」と見ている。そうした状況を改善し、「若手エンジニアが幸せに働ける社会をつくる」ことがSTANDARDのビジョンだ。
企業が能力ある若手を生かせるようにするカギは、企業の現場にAIをはじめとした先端技術を知る社員を増やすことだという。「STANDARDの事業はそのためにある」(石井CEO)。
「企業の現場に先端技術を知る人が増えれば、能力のある若手エンジニアはそこで働きやすくなるし、定着しやすくなる」(石井CEO)。結果としてそのような企業は技術を使って発展できる、というロジックだ。
AI分野で得た教育ノウハウを生かして、今後はIoT(モノのインターネット)など「隣接分野の教育プログラムの開発も視野に入れていく」(石井CEO)。