もう1つは、STANDARD側で用意した「メンター」と呼ぶ学習サポート担当者の存在だ。メンターは週1回、受講者の進捗度合いを確認。受講者の悩みを引き出しながら、受講者が“引っかかっている個所”を見つけ、より良い学習の進め方をアドバイスする。これによりモチベーションの低下を防止する。こちらは「事業を開始してから蓄積してきたノウハウ」(鶴岡CTO)だという。
ビジネスパーソン向けのAI講座をスタート
2018年5月からは、AIを現場で活用するビジネスパーソン向けの講座をスタートさせた。想定している受講者は、ITサービス企業の営業担当者や、一般企業の事業担当者など。エンジニアと協力しながらAIでビジネス上の課題解決ができる人材の育成をゴールとしている。
こちらの内容は、より「業務視点」となっている。AIにまつわる誤解と実際、AIで解決するのに適したビジネス課題の設定、機械学習や深層学習それぞれの強み・弱み、データ収集に関する基礎知識、AIをビジネス課題に適用する際のチーム編成の方法、AI周辺の法知識などである。
石井CEOは、「これからは、AIエンジニアはもちろんだが、AIの活用方法をビジネスの視点で考えられる人が大量に必要となる。エンジニアに対して約3倍の人材が必要だろう」と語る。「ここから考えると、ビジネスパーソン向け講座の潜在的な需要は非常に大きい」(石井CEO)。当面の目標である1500人の受講者獲得を目指して拡販を進めていくという。