――今回のサービス内容拡充も含めて、今後どのようなユーザー層が増えると考えていますか?

早瀬 一番お使いいただけると考えているのは、30~40代で小さなお子さんがいらっしゃるご家庭です。見守りとかいろいろなケースで、我々のサービスを使っていただけると思います。

 あとは、20代、30代の割と若い世代の単身の方。たとえば、女性が駅を降りてから家まで誰かに後を付けられていたというときに、少し手前から電気を点けておいて、どこの部屋か分からないようにしたいという場合など、ピッタリはまってくるのでは。

――介護とか、高齢者のライフスタイルも変わってきそうですね。

早瀬 そうですね、介護などの現場でもIoTのニーズはあると思っていますので、そういう分野でもお役に立てるよう可能性を検討しています。

いろいろな企業が集まる場に

――「with HOME」は、いろいろな業種と組むことでどのような発展が考えられるでしょうか。

早瀬 住宅業界の企業、たとえばハウスメーカーさんは、自社の商品に対して付加価値をつけて差別化したいと考えておられます。IoTはその付加価値の1つになるでしょう。

 また、ハウスメーカーさんのお客様は家を一度買ってしまうとメーカーさんと接する機会がなくなってしまいますが、メーカーさん側にはお客様とのつながりを保ちたいという要望があります。with HOMEのアプリケーションは毎日使うものになりますので、アプリを通じてお客様との接点を持てるということで、ポジティブな反応をいただいています。

――お客様との接点を持ち続けることが、ハウスメーカーの新たなビジネスにつながるということですね。

早瀬 お客様とのつながりをずっと確保できれば、本当に将来、リフォームという段階になったときも、ハウスメーカーさんは、先手先手でお客様にご提案していくことができるはずです。お客様の満足を高めたいというのは、いろいろな業種で共通だと思います。