――今回「Google Home」への対応を発表しました。数あるAIアシスタントで、連携先としてGoogle Homeを選ばれた理由は。

早瀬 グーグルさんとは、これまで協業のサービスを過去取り組んできた経緯があって、一番話がしやすかったからです。

 ただ、au HOMEの世界を広げていくためには、グーグルさんとだけしかやらないということはありません。我々の顧客体験価値を向上させていくという観点で、他のスマートスピーカーでも動くようにする可能性は検討しています。

――スマートフォンとGoogle Homeとで、できることは変わってきますか。

早瀬 多少変わってきます。たとえば、テレビの操作は、今はスマートフォンからの操作となりますが、Google Homeでもできるようにしていきます。

 また、スマートスピーカーについては、いろいろな人がいろいろなサービスを開発して、いろいろな使い方が出てくると、いまは面白がって喋っているだけのところが、本当に自然に使えるようになるのではと思っています。そうしたときに、我々もau HOMEでできることが増えていく中で、家の中での便利さが飛躍的に伸びていく可能性はあると感じています。

――ユーザーの声でサービスが育っていくと。

早瀬 このセンサーとこのセンサーを組み合わせると、こういうことができるね、という我々がまだ気づいていない使い方も必ずあるはず。かけ算の数はたくさんあるので、お客様からの声や気づきを大事にしていきたいと思っています。

――「誰でも手軽に始められるホームIoT」を目指しているとのことですが、それに向けて意識したことは。

早瀬 アプリケーションも含めて「できるだけ分かりやすく」ということですね。機能もアプリケーションを通じて、本当に使いやすい形になるように、お客様に分かりやすくなるようにと、一番そこに力を注いでいます。

 取り付けについても、両面テープだけとか置くだけのデバイスもありますので、設定もできるだけ簡単に、すぐ始められるようにしています。買ってきたけど、難しくて使えないね、ということにならないように意識しています。

 あとは、それぞれのセンサーやデバイスができること、というのは分かりやすくないといけません。「これって何に使えるんだっけ?」とか、分かりにくいものを出してもしょうがないと考えています。