村上隆の個展『村上隆 もののけ 京都』が開幕した2月3日、会場の京都市京セラ美術館には、徹夜組も含めて2000人の行列があった。先着5万名に特製のトレーディングカードが配布されたからだ。カード目当てに問題行動をする転売ヤーもいたとして、SNSで話題になった。 このトレーディングカードは、京都市と協力して行った「ふるさと納税」制度の返礼品として制作されたオリジナルだ。展覧会の制作費が足りなかったため、村上がふるさと納税を提案。開催前日までに支援額3億円を集めた。 美術展の支援にふるさと納税が使われるのは、初の試みだ。村上は開会挨拶で「ホリエモンがロケット事業の資金集めに使っていたのを知って、ふる