4月24日の米WTI原油先物価格(原油価格)は前日比0.55ドル(0.7%)安の1バレル=82.81ドルで取引を終了した。「中東情勢の緊迫で原油供給に悪影響が生じる」との懸念が後退したことで、このところ原油価格は1バレル=80ドル台前半で推移している。 まず、いつものように世界の原油市場の需給を巡る動きをアップデートしておこう。 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの大産油国が構成するOPECプラスは、原油価格を下支えするため日量220万バレルの自主減産を実施している。「自主減産は年末まで続く」との見方が一般的だが、国際通貨基金(IMF)は19日、「OPECプラスを主導するサウジアラビアが7