同様に、医療が過剰供給になると、健康の面でも財政の面でも有害です。この本の中では、その様々な事例を紹介しています。 医療には「慢性期医療」と「急性期医療」があります。「急性期医療」とは、事故や病気があって、すぐに病院で診断や治療が必要な状況に対応する医療です。こちらはとても重要で、この分野に関しては、むしろ医師の数が足りていないくらいです。 一方の「慢性期医療」とは、成人病やほとんど介護に相当する医療行為、痴ほう対策、精神疾患による隔離など、緊急・救急ではない、慢性の問題に対して行われる医療行為です。 このようなタイプの患者は、病気を持っていると判断すべきか曖昧なケースも少なくありません。だか