「転出超過が3年連続で全国ワースト1」。広島で暮らすわたしの周辺は、最近もっぱらこの話題で持ちきりだ。 総務省が1月30日に発表した2023年の人口移動報告で、広島県から転出していく人が転入してくる人を上回る差が、3年続けて全国最多であることがわかったのだ。人口は常に流動的で、その土地にやってくる人もいれば、そこを出ていく人もいる。住民基本台帳に基づき、国内でこうした人口移動がどういう状況かをまとめて年に一度発表するのだが、この結果は広島県民にとって、かなり衝撃的な内容。地元紙はこのニュースを翌日の朝刊1面トップに置いた。「2年連続ワースト1」と発表された昨年も話題となった。今年はさらに、転出超