JBpressでの連載も、足かけ4年目となった。これも読者の皆さんからご支持いただいた賜である。年末には、連載を基にした『人物から読む幕末史の最前線』(集英社インターナショナル)を刊行することが叶った。心からの感謝を申し上げたい。 さて、令和6年(2024)がスタートした。昨年の「幕末維新史探訪2023」に引き続き、今回からは「幕末維新史探訪2024」をスタートさせたい。本年も、どうかよろしくお願いいたします。 ところで、今年は幕末維新史の中でも大激動の年であった元治元年(1864)から、ちょうど160年という節目に当たる。160年前、ようやく始まった参与会議があっけなく瓦解し、一橋慶喜が禁裏