2024年は、ローカル鉄道の再生や廃止をめぐる動きがいよいよ本格化しそうだ。 国土交通省は、2023年度を「地域公共交通再構築元年」と位置づけ、2023年10月には改正地域交通法が全面施行された。 この法改正を踏まえ、例えばJR西日本は2023年秋、芸備線(岡山県、広島県)の一部について再構築協議会の設置を国に要請した。こうした具体的な動きが、今後ますます増えてきそうだ。 地域の足をめぐる議論は、今後どうなっていくのか。どう進められるべきなのか。 そこでモデルとなりうるのが近江鉄道線だ。ローカル線問題に取り組む方々にとってのヒントになればとの思いで、2023年7月より本連載「近江鉄道線血風録」