これまで「10式戦車」、「16式機動戦闘車」次いで水陸両用戦闘車の開発経緯等について解説した。 巷間あまり話題にはなっていないが、それらの装備化に大きく影響を及ぼす、現在も推進中の陸上自衛隊の大規模改編について説明したい。 昭和29(1954)年に発足した陸上自衛隊は、東アジアの戦略環境の変化に応じ、順次編制装備を変更してきた。 東西冷戦の激化に伴い13個師団1個混成団(沖縄)とした。 次いで、冷戦の終結に伴い9個師団6個旅団態勢として人員装備品の削減を実施した。 そして今般、平成26年以降に係る防衛計画の大綱(25大綱)に基づき、統合機動防衛力の発揮を重視して、平成29年度末から部隊改編を開