欧州株の低迷に拍車がかかっている。主要企業の今年第3四半期決算が前年同期比10%の減益見通しとなっており、投資家の先行き不安を強めている*1。 株価不調の根本的原因は欧州経済全体のパフォーマンスの悪さだ。欧州はインフレと景気後退が同時に進む「スタグフレーション」に突入しつつある。 ユーロ圏の9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は4.3%、英国は6.7%といずれも2~3%台の米国や日本を上回っている。ユーロ圏の第3四半期の国内総生産(GDP)成長率(速報値)は前期比0.4%減(年率換算)と3四半期ぶりにマイナスに転落した。英国の第3四半期のGDP成長率は前期比0.0%だった。 欧州経済が景気浮揚