8月10日午前7時、朝シャワーを浴びたばかりだった中村麻矢さんの携帯が鳴った。「まやちゃんかい。ヒグマが獲れたよ。解体をお願いしてもいいかなぁ」 猟師仲間からの連絡だった。「分かりました。すぐ行きます。場所はえぇっと・・・」 北海道での狩猟について知りたいという東京からのお客さんの世話もあって、大変忙しくしていた中村さんだったが、二つ返事で引き受けた。 すぐにクルマを回し、手際よくヒグマの皮を剥ぐ。皮はレザーにお肉は料理に。獲れた命をできるだけムダにしたくない。 解体が一通り終わるともう昼近くになっていた。9月に入ったとはいえ昼間は30度前後まで気温が上がるなかで体は汗びっしょり。 朝シャワー
食の王国・北海道十勝、広尾町に意識の高い若者が集まる理由は何か
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