安藤哲也が、本の世界に再び戻ってきたのは、2022年5月の山形県河北町への「プチ移住」がきっかけだった。 河北町は山形県のほぼ中央にある人口約1万8000人の町だ。その町に唯一残っていた書店がなくなったのは6年前のこと。以降、本屋に行きたい女性や漫画を買いたいという子どもたちは、週末にバスに乗って隣町のイオンモールに行くしかない。「子どもが自分の足で通える本屋が必要だ」と感じたという。 出版文化産業振興財団の調査では全国で26.2%、456の市町村に書店がない(2022年9月現在)という実態が明らかになり、多くのメディアで取り上げられた。「書店砂漠」と評するメディアもあったが、この15年間で4
「町の本屋」を復活させる!じり貧の書店業界に構築する新たなエコシステム
連載「だれが本を生かすのか」第2回 安藤哲也の挑戦【後編】
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