図-1は近江鉄道線の輸送人員の推移である。 最も輸送人員が多かった1967年度の1126万人から急激に右下がりの状況となっていることがわかる。最も少ない2002年度にはピーク時の1/3程度の輸送人員となった。 しかし、ここから反転攻勢というほどの勢いはないにしても、増加に転じていることにも注意が必要だ。2019年度は2002年度に比べて100万人以上も輸送人員が増えている。 近江鉄道線の沿線市町も近年は人口が伸び止まり、あるいは減少に転じている。さらにモータリゼーションの進行の影響も大きく受けている。だから、鉄道の輸送人員は減少していると思い込み、この増加について意外に気づかない人たちも少なく
ローカル線・近江鉄道、22期連続赤字の末に挙げた白旗…そして沿線自治体は?
【近江鉄道線「血風録」⑤】乗客は微増傾向、なのに「ギブアップ宣言」のワケ
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