長く「引きこもり」のように蟄居していた金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、このところ、頻繁に各地の軍需工場への視察にいそしんでいる。 きっかけは、7月27日の「朝鮮戦争勝利70周年」に、ロシアからセルゲイ・ショイグ国防相が訪朝したことだった。ショイグ国防相は、これまで北朝鮮を蔑視していたロシアの要人たちとは打って変わって、金正恩総書記にヨイショしまくり。終始、平身低頭で金総書記を称えたのだった。 それもそのはず、ウクライナへ侵攻を始めて1年半が経過したロシアは、いま喉から手が出るほど武器が欲しいのだ。特に北朝鮮の武器は、もともとソ連・ロシアの技術を全面的に輸入したため、規格が「ロシア基準」。ロ