欧州経済の雄であるドイツの不調が続いている。 7月28日に発表された今年第2四半期の実質国内総生産(GDP、速報値)の成長率は前期比でゼロだった。GDP成長率は昨年第4四半期に同0.4%減、今年第1四半期に同0.1%減と2四半期連続のマイナスとなり、ドイツ経済はリセッション(景気後退)入りしていた。第2四半期のGDPが3四半期ぶりにマイナス成長を回避したことでかろうじてリセッションから脱することができた。 だが、ドイツ経済の今後は楽観できない。ドイツの企業活動が低迷しているからだ。 独IFO経済研究所が7月25日に発表した7月の企業景況感指数(2015年=100)は市場予想(88.0)を下回る