南シナ海の深海の底、陽の光も届かないところに財宝が眠っている。 中国の調査隊は昨年、深さ約1500メートルの海底で朽ちかけた難破船を2隻発見した。 一方には磁器の碗や壺が何千個も積まれており、釉薬(ゆうやく)の明るい青や白が泥の下に見え隠れしている。 そこから20キロ離れたもう1隻の船には材木が積んである。 どちらの船からも、明の時代(1368~1644年)の国際貿易の一端が垣間見える。 当時は、中国南部の政府直営工場で焼かれた磁器が遠くは欧州の商人に出荷されていた。材木は恐らく、反対方向に運ばれていたのだろう。 ひょっとしたら中国の造船所に向かっていたのかもしれない。しかし、これらの発見に興
中国が南シナ海の難破船引き揚げに熱を上げるワケ
海に沈んだ財宝、昔から中国の支配下にあった証拠?
2023.7.5(水)
The Economist
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