統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の進出と新たな施設建設に、反対の意向を示す地元住民や自治体の駆け引きが、いよいよ異常な事態となってきている。 統一教会が、東京都多摩市に約6300平方メートルもの広大な土地を購入したことが明らかになったのは、今年3月の多摩市議会で、市が認めたことが発端だった。教団は昨年の4月に、この土地を取得していた。 すると、教団の拠点になることを懸念する周辺住民や市民有志らが、教団の撤退を目指す「統一教会はNO! 多摩市民連絡会」をこの4月に設立。教団の進出に反対する署名活動を始めた。教団を「反社会的団体」と指摘し、土地が国士舘大学多摩キャンパスと都立永山高校に隣接する