中国と韓国の関係が険悪化している。 ごく大ざっぱな構図を言えば、韓国は昨年5月、「親中朝・反米日」だった文在寅(ムン・ジェイン)政権から、「親米日・反中北」の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権にシフトした。これに対して、「かつての宗主国」中国が、大いに不満なのである。 直接的には、4月19日に尹錫悦大統領が、訪米前のロイター通信とのインタビューで、こう述べたことがきっかけだった。「(台湾海峡の緊張は中国が)力による現状変更を図っているために起きたもので、われわれは国際社会とともに、力による現状変更に断固反対していく」 この発言に中国が、「台湾問題は中国の内政問題」として反発。以後、中韓両国の応酬が
韓国が進める「中国離れ」、中国は「半導体工場撤退」だけは絶対に許さない
東アジア「深層取材ノート」(第191回)
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