経営者は採用時に労働者を選ぶことができる。しかし、労働者も経営者や会社を選ぶことができる。これが労使対等の原則です。労働者が職場で追い詰められたら、もうその職場に行かないというのが労働者の最後の権利です。 でも、技能実習制度では、それが不可能に設定されている。30年間、この奴隷労働構造は変わりませんでした。 よく技能実習生の「失踪」が問題視されます。では、なぜ技能実習生が「失踪」するのか。それは、最初に言われていたことと「実際に来てみたらぜんぜん状況が違う」「約束が違う」ということがあるからです。 驚いた技能実習生が避難・移転しようとする。そうすると「失踪」と言われてしまう。これは失踪という言