オペラを一度も観たことがなくとも、サッカーの応援歌として、イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)のオペラ「アイーダ」の凱旋行進曲のメロディを知っている人はきっと多いことだろう。 誰もが覚えやすいこの名旋律は、オペラの中では古代エジプトの軍隊が隣国のエチオピアに勝利したことを祝う「凱旋の場」で、アイーダ・トランペットという特注の楽器によって演奏される。 古今東西のオペラの中でも特に華やかなシーンであり、世界中のどのオペラハウスでも「アイーダ」となると、ここぞとばかりに豪華絢爛な舞台を競って展開する。 この4月には東京・初台の新国立劇場で「アイーダ」が久しぶりに上演されたが、
「国家とは何か」を問う名曲「アイーダ」と「シンフォニア・ダ・レクイエム」
林田直樹の劇場から覗く世界(8)新国立劇場と東京・春・音楽祭の公演から
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