米国のジョー・バイデン米大統領は2023年2月4日、米軍機が米東海岸(サウスカロライナ州)沖で中国の偵察気球の撃墜に成功したと明らかにした。 バイデン政権は「米国の主権と国際法の侵害である」と中国政府を厳しく非難した。アントニー・ブリンケン国務長官は、予定していた中国訪問を延期した。 中国政府は2月5日、当該気球はあくまで気象研究用で、不可抗力によって米国に迷い込んだものだと主張し、米軍による撃墜について「過剰な反応だ」と非難した。 いわゆる「スパイ気球」は、中国南部・海南島から打ち上げられ、1月28日にアリューシャン列島近くの米国領空に侵入。 アラスカ州上空を通過していったんカナダの空域に入