2022年11月11日ロシア侵略軍が最重要拠点の1つであるウクライナ・ヘ ルソン市を手放した。補給路が寸断され確保ができなくなったからで、この撤退劇に強気一点張りのプーチン・ロシア大統領はさぞや地団駄を踏んだことだろう。 ロシア軍大苦戦の主な原因として、大手メディアや軍事専門家は異口同音に「ウクライナ全土制圧など簡単だと読んだ傲慢さと稚拙さ」「欧米ハイテク兵器の猛攻」「将兵の士気の低さと兵員・武器・弾薬不足」を指摘する。しかし、あまり注目されない「兵站(へいたん)」の脆弱さこそ最大の“敗因”との指摘もあり、むしろここに注目すべきだろう。「兵站(ロジスティクス/logistics)」はやさしく