9月27日に行われた安倍晋三元首相の国葬は、そもそも行うべきかどうかについて侃々諤々(かんかんがくがく)の議論があったり、「友人代表」として弔辞を読んだ菅義偉前首相の「一世一代のスピーチ」が感動を呼んだりと、多くの話題を提供して終わった。 東アジアウォッチャーである私から見れば、どの国が日本を、真のパートナーと考えているかが、目に見える形で明らかになった気がする。「安倍国葬」は、いわば日本と他国との「距離感」を見るリトマス試験紙のようなものだった。 まず、日本がアジア唯一のメンバーで、安倍元首相が実に9回も出席しているG7(先進国)の6カ国からは、誰もトップが来なかった。カナダのジャスティン・
「安倍国葬」で見えた日本との距離、茶を濁した中国、親愛の情示したインド
東アジア「深層取材ノート」(第156回)
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