上野国山田郡大野郷を本拠とし、上毛野(かみつけの)氏と同祖を称した大野氏。大野真鷹は延暦元年(七八二)に生まれた。弘仁元年(八一〇)に十九歳で春宮坊の主馬首に任じられ、皇太子大伴(おおとも)親王(後の淳和天皇)に仕えた。