安政5年(1858)4月23日、井伊直弼は大老に就任する。それまでの主席老中である堀田正睦体制からの大転換である。堀田は通商条約の勅許を求めて上京したが、朝廷・孝明天皇の思わぬ拒絶に狼狽した。