これまでのわが国の戦争に対する反省のあり方、反戦運動の進め方について、長い間解けない疑問を抱いている。それは、一言でいえば、現在の平和運動によって、どのようにして戦争を防ぎ、その危機を回避するのか、その論理的な道筋が明らかではないことだ。平和を希求するだけ、祈ることだけ、反戦を説くことだけで、平和が実現するほど、現実の世界は甘くはない。