1929年の世界大恐慌(Great Depression)は、米株式市場の暴落から始まり、第2次世界大戦を誘発した。米株式市場の世界経済に与えるインパクトは今も大きい。今年初めには、米国が世界の株式市場の時価総額に占める割合は50%を超えていた。新型コロナ禍は第2次世界大戦後の世界経済の仕組みに間違いなく引導を渡す。米国を震源地として新しい形の世界恐慌が始まるのだ。