所用で4月冒頭に東京に短期間戻り、私がまず体験したのは、日本全体が喪に服したような暗い空気だった。なにしろ歴史上、類例のない規模の地震、津波、そして原発の放射能漏れと、二重三重の大災禍に襲われたのだから、国民が最大限の弔意を表するのは当然だろう。