粒子線治療という言葉をお聞きになったことがおありだろうか。がんの放射線治療の一種だ。上手く調整すれば、周囲の組織を傷つけず、照射線量を増やすことができる。極論すれば、1回の照射で治療を終えることも可能だ。がん患者にとって「夢の治療」と言っていい。ところが、この治療はなかなか普及しない。我が国で重粒子線治療が普及しない最大の理由は、厚労省と文部科学省の省庁間の権益争いである。
利権争いで停滞する「がん治療」最前線
厚労省vs.文科省、「横取り」されたプロジェクト
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