焼酎の歴史から見れば、製造者たちが“差異化”された焼酎を重視するというのは、焼酎の熟成度を表しているものと言えるのかもしれない。戦後からしばらく続いたような、“安かろう悪かろう”という印象が続いていれば、そこまで細部にこだわりを持って商品の差異化を重視するまで至ってはいなかっただろう。