太古から鯨の肉を頼りにして生き延びてきた日本人の歴史がある。食の多様性をつくってきた、その大切な一片が欠けようとしている。永く続いてきた鯨食文化の歴史が、分断されるか、より深刻に言えば途絶されるか。いまはその瀬戸際にある。