メタ、グーグルを支持する2つの理由

 メタはアップルの方針転換を批判しているものの、グーグルの新方針には支持を表明している。メタの広告担当幹部のグラハム・マッド氏はツイッターへの投稿で「プライバシー保護を強化する新技術について、グーグルや業界全体と協力していくことを楽しみにしている」と述べた。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによるとメタがグーグルを支持する理由は2つある。1つはグーグルが新技術の導入に少なくとも2年かかるとしており、それまで広告IDのサポートを続けるという点。もう1つは代替新技術の開発に際し、業界と協調的なアプローチを取るとグーグルが表明している点。

 グーグルは、開発者や広告主に利用されてきた既存技術に突如制限をかけたアップルのようなやり方を「無配慮」と批判。「選択肢を用意しないアプローチは利用者のプライバシーと開発者のビジネスに悪い結果をもたらす」と指摘している。

ウェブの仕組みをアンドロイドに

 グーグルは新技術の詳細を明らかにしていない。だがすでに提案しているウェブブラウザー用の広告技術に似た仕組みを用いるようだ。「プライバシーサンドボックス」と呼ぶ、サードパーティークッキーを使わない広告配信の仕組みを、基本ソフト(OS)「アンドロイド」に導入するとみられている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると1つの案は、利用者のアンドロイド端末がアプリの利用情報をそのまま外部企業へ送信する代わりに、端末上で利用状況を追跡して分析するというもの。端末は分析結果であるユーザーの関心内容を送信するにとどめる。これにより端末IDを知らずとも広告を絞り込めるようになる。

 だが、先行きは不透明だとも指摘されている。前述したウェブ用の脱サードパーティークッキー技術については、英競争当局が調査を始めている。欧州連合(EU)もグーグルの広告事業に対する広範な競争法調査の一環として調べを進めているという。

 グーグルはネット広告市場で巨大な力を持っており、その動向は競合企業や規制当局、議員らによって注意深く監視されていると、ウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。

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