米WTI原油先物価格(原油価格)は今週に入り、1バレル=66ドルから69ドルの間で推移している。レンジ圏は先週と比べて1ドル上昇している。市場では久しぶりに地政学リスクが材料視される展開となっている。 まず、いつものように世界の原油市場の需給を巡る動きを確認しておきたい。 国際エネルギー機関(IEA)は3月の月報で「今年の世界の原油市場は日量約60万バレルの供給過剰になる可能性がある」との見通しを示した。米国と他の数カ国との間の貿易摩擦が激化し、原油需要が圧迫されることが主な要因だ。 IEAはさらに「石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの大産油国で構成するOPECプラスが一部の加盟国の過
原油価格下落で「恩を仇で返された」…トランプ政権に石油業界から恨み節、関税政策への不満は爆発寸前
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