石破首相が日米地位協定の改定論者であることが広く知られるようになったのは、2024年9月に行われた自民党総裁選のころからです。総裁選では再三、「運用改善だけで事が済むとは思わない。少なくとも改定に着手したい」「沖縄の思いを無視することはしない。これから党内で議論し必ず実現したい」と訴えていました。 新総裁に選ばれ、首相就任が確定した際の記者会見では、日本と同じ敗戦国のドイツとイタリアが冷戦終結後に地位協定の改定を実現させたと指摘。日本もそれに続きたいとの考えも示しています。 首相就任後の所信表明演説などではこの問題に触れなかったため、改定への意欲は看板倒れかと思われましたが、今年2月3日の衆院