「学習の研究がなぜ心に関係するのか?」と思うかもしれませんが、実は心ができていく過程では、学習はとても重要です。一般的に学習というと、勉強をして知識を得ることや教育することという印象ですが、生物学では「経験による比較的に永続的な行動の変化」を指します。 つまり、「なにかを経験することで、そのことに対する対処の仕方が変わる」ということです。たとえば、イヌに噛まれた経験があれば、イヌを避けるように行動が変わります。この過程で、イヌに対して怖いという感情を持つようになったと考えられます。 ヒトの心は、意識しないうちに学習によって作られています。学習とは、ヒトが生活していくために必要な心を持つために重要
私たちはまだ魚の本当の賢さを知らない、ギョッとするほどアタマがいい魚たちの学習能力とは
【研究って楽しい】新潟大学准教授・高橋宏司氏が語る「魚類心理学」のすゝめ