今からちょうど45年前の昭和55(1980)年2月20日、浩宮徳仁親王殿下(現天皇陛下)は、成年となった記者会見で、さわやかな笑顔をたたえつつこう述べられた。「日本をもっとよく知りたい、多くの人を理解したいと考えています」 将来、日本国の皇太子となり、いつの日か天皇という立場になられることを自覚されながらも、まだ二十歳になったばかりの一人の青年は、日本の象徴という役割がどのようなものなのか、これから長い時間をかけてつかんでいきたいとの考えが、言葉の端々から伝わってきた。 それはとても謙虚で、自らまだまだ未熟である旨を隠すことなく、率直な態度を示されていたのである。 平成31(2019)年に上皇
【天皇陛下65歳の誕生日】あの時誓われた「天皇たる者の理想像」、あるべき姿を重ね合わせた書物の内容とは?
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