「見せ方を変えるだけで、これほど注目度が変わるとは。以前から、あんみつは販売していましたから……」。福島県の老舗製餡所、郡山製餡の佐藤裕文社長は、自社商品「and3(アンドスリー) あんみつ」の発売当初の反響の大きさを振り返る。 和菓子っぽくないパッケージにハート形の寒天――「インスタ映えするスイーツ」として2018年に発売された「and3 あんみつ」は、一時は生産が追いつかないほど需給がひっ迫、今や福島土産の新定番として年間60万個を製造するまでに成長した。地方の老舗企業が、新たな市場を開拓した好例といえる。 あんみつは、日本の和菓子の歴史の中でも比較的新しい商品だ。その起源は江戸時代末期に遡
「見た目を変えただけ」も立派なイノベーション、40年来の定番「あんみつ」を映えスイーツ化したら大ブレイク
「継ぐ」のではなく「創る」――逆境をこえる地域の底力(第2回)
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