よく「満洲某重大事件」といわれますが、張作霖(ちょうさくりん)という中国の大軍閥の親玉が乗った汽車を、日本軍が爆破して暗殺したという、いわゆる張作霖爆殺事件について話します。 明治44年(1911年)、中国では孫文らによって辛亥革命が起こり、清国が倒れて共和制が敷かれます。その翌年には南京を都として中華民国がつくられました。この時から中国が、新しい国家として登場し、日本のとるべき政策に大きく影響してくるようになります。 といっても簡単に統一されたわけではなく、方々にいた軍閥がぶつかり合い、国民党軍と戦ったり、また国民党軍内部で勢力争いがあったり、さらに少し後に成立した共産党軍が国民党軍と衝突し
「張作霖爆殺事件」日本軍による暗殺とバレた銭湯でのマヌケな失態
――半藤一利が語る、昭和の幕開けとともに勃発した大事件(1)
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