名将野村克也監督によって広く知られるようになった「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とは、かつての平戸藩主松浦静山の言葉だが、兵庫県知事選挙の結果には多くの人たちが得も言われぬ、なんとも言えず後味の悪い感想を持っているようだ。 当然のことであろう。ただでさえ地方議会の不信任決議は、衆議院51人以上で提起でき出席議員の過半数で成立する内閣不信任決議と比べても、議員の3分の2以上の出席が求められ4分の3以上の賛成で成立するという条件のため、よりハードルが高いものとなっている。 地方議会は国政と異なり、首長も議員も直接に有権者の投票で選ばれる二元代表であることがその背景にあると考えられ
新聞・テレビはなぜ「役に立たない」と見なされるのか?選挙期間中にこそ高まる政治への関心、なのに報道は抑制的に
【西田亮介の週刊時評】兵庫県知事選「後味の悪い」結果を生んだSNSとマスメディアを読み解く
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供