「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」という場合、以下の3通りの解釈がありうる。① 日本がNATO加盟国になる。② アジアにNATO型の集団的自衛態勢を創設する。 なおこの場合、地域的には、日韓台か、プラス東南アジアか、さらにインドまで加えるという3通りの範囲がありうる。③ アジアに集団安全保障体制を創設する。 この場合も地域については②と同じく、3通りの範囲がありうる。 冷戦期の1949年にNATOが創設された当時、その背景には、圧倒的に優勢なWTO(ワルシャワ条約機構)軍に対し、西側の自由主義圏の欧州諸国を防衛するための集団的自衛の必要性があった。 1991年にソ連が崩壊し冷戦が終わった時