(前編から)わざわざ城の周囲をウロウロしなくても、城へ向かう途中に手頃な場所があれば、遠望写真を撮る人は多いだろう。けれどもその1枚は、はたして城の占地上の特色を、うまく表現できているだろうか。 写真7は横浜市港北区にある小机城で、JR横浜線の小机駅から城へ向かう途中の道ばたから撮ったもの。画面手前に広がる水たまりは休耕田(少し前まで実際に耕作されていたと記憶している)で、左端に用水路が見える。この構図だと、画面左の電線が少々目障りなのだが、どうしても用水路を入れたかったので、電線も我慢した。 小机城は、もともと湿地や水田が広がる鶴見川南岸の低地に向かって、半島のように突き出した丘陵の先端に築か
続・面倒でも撮りたい「城址遠望写真」のすすめ…「占地」の特徴を踏まえれば、縄張も歴史的位置付けも理解できる
城址遠望写真のすすめ(後編)
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