歴史好きならドラマで書状が燃やされるシーンを見て「貴重な史料が!」と叫んだことがあるのではないだろうか。たとえどんな内容でも、そこにはその時代の生きた記録が残されている。公的な文書はもちろんのこと、内容がプライベートであればあるほど、その人物の人となりを想像することができる。 永青文庫では2024年10月5日から12月1日まで「信長の手紙―珠玉の60通大公開―」が開催されている。永青文庫が収蔵する信長からの手紙60通をすべて見られる、歴史好きならたまらない貴重な機会となっている。この60通がどれほどの数字であるかは現在確認されている信長文書がおよそ800通であることからも知ることができるだろう