もっとひどい事態にもなり得た――。 これが9月1日に東部チューリンゲン州の州議会議員選挙で初めて第1党になり、隣接するザクセン州でも中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)と僅差の第2党になったドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の反対勢力にとって唯一の慰めだった。 少なくとも、大勢の反AfD派が急進勢力に反対する運動をテコ入れしようとCDUを支持した。 AfDの伸長を防ぐ「ブランドマウアー(防火壁)」も健在で、政権を握られることがないようにしている。 だが、「つらい」結果になったと表明したオラフ・ショルツ首相の結論を退けられる人はほとんどいないだろう。 東部2州で始まる長い連立交
「防火壁」と細分化の行方、極右急伸でかつてないストレスにさらされるドイツの政党制
2024.9.11(水)
The Economist
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