とはいえ、私はこれまでに3回、警察より先に犯人に到達したことがあります。いずれも警察が「被害者は自殺した」と判断したケースです。ただ、状況などを見ていくうちに「これは自殺じゃないな」と感じて、警察とは別に調査を続け犯人に行き着いた。 3回とも犯人は被害者の近親者でした。警察はメディアが、被害者の近親者に接触することを嫌がります。「触られる」という言い方を警察はしますが、自分たちより先に何かを暴いてしまう可能性があるからです。 たとえば、2000年3月に栃木県栗山村の湯西川温泉の辺りで、東京の女子高校生の遺体が見つかりました。死因は凍死で、当初警察は、遭難か自殺の可能性を想定していた。でも、凍死