まず、調査対象者としてインタビューに応じた元駐夫がどんな人たちなのか。海外に帯同する前、日本でどのような生活を送っていたのか見ていこう(表3―1。すべて仮名)。 彼らは妻の海外赴任(留学含む)に同行し、すでに日本に帰国した20代〜40代の男性たちだ。1年以上海外に滞在し、帰国してから10年未満である。滞在していた国は、米国が7人、英国、スペイン、オーストラリアがそれぞれ1人となっている。 子どもがいたのは8人で、全員の子どもが、当時は小学生以下だった。うち、2人の男性は生まれたばかりのゼロ歳児の育児を、異国で担っていた。 渡航前の年収をみると、5人が妻を上回っていた一方、残りの5人は妻より低か
妻の海外赴任について行った「駐夫」の葛藤…目の前のレールを走り続ける「男の闇」と決別したワケ
【妻に稼がれる夫のジレンマ】後編
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