直接のきっかけは2018年に決定された(独立戦争で戦った)退役軍人の家族に割り当てられた公務員採用枠(クオータ制)の廃止を、2024年6月5日にバングラデシュ高等裁判所が取り消したことだ。これを契機に、ハシナ退陣を求める学生運動が盛り上がった。 7月14日、バングラデシュ首相のシェイク・ハシナは、この抗議運動に対して「もし『自由の戦士』の孫が(特別採用枠を)受け取らなければ、誰がそれを受け取るのか? 『ラジャカール』の孫たちか?」と発言。ラジャカールは、独立戦争時にパキスタンに協力した民兵組織で、虐殺や強姦を行い国内では強い憎悪の対象となっている。 ハシナの発言は反対派をラジャカールに例えたも
中国・習近平がバングラデシュ政権転覆に焦る理由…親米政権なら「一帯一路」に暗雲、反政府学生運動の再燃を懸念
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