ほんの数カ月前、東京のディーリングルームはお祝いモードに入っていた。 巨大スクリーンに映し出される数字がかつては二度と届かないと思われた1989年の史上最高値を抜き去るところを見るために、普段は外部に閉ざされている部屋にジャーナリストを招き入れたほどだ。 日本は復活した――あるいは、そう思えた。 だが、今度こそは日本が持続的な回復を遂げる兆しが見られるにもかかわらず、もしかしたら今回も結局、そう違わなかったのかもしれない。 週明けの5日に市場が開いてから20分も経たないうちに、東証株価指数(TOPIX)がすでに7%下げ、円相場がまだ対ドルで上昇している段階で、あるトレーディング部門のトップは状
外国人投資家にとって日本売りがこれほどたやすいワケ
2024.8.8(木)
Financial Times
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